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インプラント vs. ブリッジ vs. 義歯徹底比較 – あなたに最適な歯科治療法はどれか?

失った歯を補う方法として代表的なのが「インプラント」「ブリッジ」「義歯(入れ歯)」です。

それぞれにメリットとデメリットがあり、選択肢を誤ると快適さや費用面で後悔することも。

本記事では、最新の歯科医学ガイドラインや研究データをもとに、機能性・審美性・コスト・耐久性・10年予後の観点から3つの治療法を徹底比較します。

 

1. インプラントの特徴

  • 治療方法

顎の骨に人工歯根を埋め、その上に人工歯を装着

  • メリット、デメリット

メリット→周囲の歯に負担をかけず天然歯に近い咬合力を実現

デメリット→外科的処置が必要で、費用は高額

  • エビデンス

日本歯周病学会の治療指針では、インプラントは包括的な歯周治療に不可欠な選択肢とされ、長期安定性が高いと報告されています 。

*歯周病患者における歯周病患者における口腔インプラント治療指針およびエビデンス2018より

2. ブリッジの特徴

  • 治療方法

失った歯の両隣を削り、人工歯を橋のように固定

  • メリット、デメリット

メリット→治療期間が短く、外科処置を避けれる

デメリット→健康な歯を削る必要があり、支台歯に負担がかかる

  • エビデンス

青山貴則(2008)の研究「臼歯部修復物の生存期間に関連する要因」によれば、通常のブリッジの10年生存率は31.9%と報告されており、インプラントに比べて長期安定性に劣ることが示されています。

👉 なお、「削る量を最小限に抑える」ための接着性ブリッジ(支台歯を大きく削らずに接着で固定する方法)もあります。

ただし、強い咬合力には不向きとされており、適応症例は限定されます。

詳しくは別記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

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3. 義歯(入れ歯)の特徴

  • 治療方法

取り外し可能な補綴物

  • メリット、デメリット

メリット→歯をほぼ削らない、外科処置が不要

デメリット→咀嚼効率や装着感で劣る(健康な歯の20〜30%程度とも言われています。)、定期的な調整が必要

  • エビデンス

高齢者では歯周病や歯の欠損が増加し、義歯の需要が高まっていると指摘されています 。

*高齢者の歯周治療ガイドライン2023より

4. どの治療法を選ぶべき?

  • インプラント向きの人

長期安定性・自然な噛み心地を重視

手術に抵抗がない方

  • ブリッジ向きの人

短期間で治療を終えたく、義歯に抵抗ある人

  • 義歯向きの人

手術や歯を削るのを避けたい方

5.  徹底比較

6. まとめ

「インプラント vs. ブリッジ vs. 義歯」には、それぞれに確かなメリットとデメリットがあります。

どれが絶対に良いという答えはなく、何を優先するかによって最適な選択肢が変わります。

  • 費用がかかってもしっかり長期的な安定を求めたい方 → インプラント
  • 外科処置も歯を削るのも避けたい方 → 義歯(入れ歯)
  • 「削ることは許容できるが、義歯もインプラントも避けたい」という方 → ブリッジ

つまり、治療法の選択は「あなたがどんな価値観を優先するか」で決まります。

最終的には、歯科医師とのカウンセリングを通じて、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。

 

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✍執筆者情報

金子賢哉(かねこ けんや)歯科医師

藤が丘スマイル歯科 院長

日本歯周病学会 会員

日本保存学会 会員

日本歯科大学 卒業
※本記事は歯科医師の監修のもと、最新の臨床研究と技術に基づいて執筆しています。

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