前回、根管治療の流れの ラバーダム防湿についてお伝えしました。
今回は根管治療の流れの続き
についてお伝えしていきます。
根管治療は、『歯を残す』ためには
とても大切な治療になります。
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では、さっそく根管治療の流れになります。
①ラバーダム防湿
②むし歯の除去
③隔壁
④根管治療
⑤根管充填
⑥土台作り
⑦被せ物
これらの一つ一つがとてもとても大切なので
一つ一つしっかりとお伝えします。
まず、むし歯除去について。
②むし歯除去
原因となるむし歯を徹底的に除去!
これは当たり前のようですが。
すごく大変ですごくや精細な治療になります。
むし歯は、目視で判断することができません。
しかし、多くの歯科医院ではむし歯の硬さや色などを頼りに削っていきます。
もちろん硬さや色もとても大事な項目にはなりますが、それだけで全てのむし歯が取れるほど簡単ではありません。
少しでもむし歯が残っていた場合
そのむし歯は細菌です。
細菌が残ったままでは、どんなに根管治療を上手くやっても再発してしまいます。
ですので、ここがすごく大事ですごく大変で繊細な治療になるのです。
では、どうやってむし歯を徹底的に 除去するのか?
【むし歯検知液】
むし歯検知液では、むし歯の部分を全て染め出してくれるため取り残しをせずに徹底的にむし歯を除去することができます。
これを使うか使わないかでは、将来の歯の予後は
雲泥の差になります。
また、染め出した部分のみ除去するため、削る量も最小限に抑えた治療が可能です。
次のステップについて
②隔壁作製
むし歯を確実に除去した後に
すぐに根管内を触るのではなく
【隔壁作製】をします!
隔壁とは??
隔壁(かくへき)=仮封材で歯をしっかり密閉する処置は、根管治療中の再感染を防ぐために非常に重要なステップです。
いわゆる『土手や堤防』の役割です。
この土手を作ってあげることで治療の精度は変わってきます。
● なぜ隔壁が必要なの?
治療中の歯の内部(根管)は、とてもデリケートで感染しやすい状態にあります。
仮封材でしっかり密閉しないと、唾液や細菌が入り込み、せっかくの処置が台無しになることがあります。
● 隔壁が不十分だとどうなる?
消毒した根管内に再び細菌が入ることで、治療のやり直しが必要になったり、根の先に膿がたまって腫れや痛みが出ることも。
場合によっては抜歯に至るリスクもあります。
簡単に言えば、「治療途中の歯を守るための仮のバリア」
これがあるかが治療の成功率が格段アップします。
隔壁がないと生じる問題
● 隔壁がないとラバーダムが固定できない
ラバーダム防湿は、歯にゴムのシートをぴったり固定することで、唾液や細菌の侵入を防ぐ装置です。
しかし、歯が削られて壁(隔壁)がない状態だと、ラバーダムを正しく固定することができません。
その結果、唾液がわずかな隙間から入り込み、せっかく消毒した根管が再び汚染されてしまうリスクがあります。
● 仮封材がしっかり詰められない
隔壁がしっかりしていないと、仮封材(仮の蓋)も安定せず、浮いたり外れたりしてしまうことがあります。
こうなると治療中の歯が無防備な状態に晒され、細菌の再侵入→再感染→再治療という悪循環に…。
仮の蓋が4mmの高さがないと感染してしまいます。
隔壁は、見えないけれど “成功のカギ”
ある研究では
仮詰めが4mmの厚さで使用した場合、少なくとも2週間は細菌の侵入を防ぐことができたと報告されています。
しかし、厚みが3mm未満の場合では、細菌の浸入が早期に発生する可能性があると報告されています。
根管治療を行う際に大事なこと!!
根管治療が終わるまでに細菌を新たに感染させないこと。
これは、本当に大切なことです。
他院からセカンドオピニオンで来院された方で、歯の高さがなく仮詰めもペラペラの状態もよく見ます。
正直、むし歯も確実に全て取りきってないままのこともよくあります。
やはり、そういったケースは上手くいっていることはほとんどありません。
むし歯をしっかり取る
隔壁(土手)作製する
この2つは、根管治療も成功するために
歯を守るために必須なことです。
次回は、ついに根管治療について
お伝えしていきます!
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