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根管治療で歯を残せる?成功率・痛み・治療の流れ|横浜市青葉区・藤が丘スマイル歯科

「むし歯が深く、神経の治療が必要と言われた」

「以前治療した歯が、また痛くなってきた」

「根の先に膿があり、抜歯になるかもしれないと言われた」

このようなお悩みはありませんか?

深いむし歯や根の中の感染がある歯でも、根管治療によって残せる可能性があります。 一度治療した歯でも、再根管治療などを検討できる場合があります。

 

ただし、歯の割れ方や残っている歯の量、歯を支える骨の状態によっては、保存が難しいこともあります。

大切なのは

痛みの原因と歯の状態を調べ、治療の見通しを確認することです。

横浜市青葉区の藤が丘スマイル歯科では、できるだけご自身の歯を残すことを目指し、診査・診断から根管治療、治療後の修復までを考えた治療をご提案しています。

 

この記事では、根管治療の成功率や治療の流れ、当院の取り組みについて解説します。

この記事で分かること

  • 根管治療が必要になる症状と、治療の目的
  • 抜髄・感染根管治療・再根管治療の違い
  • 成功率と「大臼歯30〜40%」という数字の意味
  • 当院の感染対策や精密な処置への取り組み
  • 治療の流れ、痛み、通院回数、費用の考え方

根管治療とは?歯の内部の炎症・感染に対応する治療

歯の内部には、神経や血管を含む「歯髄(しずい)」があります。歯の根の中で歯髄が通っている細い管が「根管」です。

深いむし歯や外傷などによって歯髄に強い炎症が起きたり、歯髄が壊死して根管内に感染が広がったりすると、根管治療が必要になることがあります。

根管治療では、炎症を起こした歯髄や感染した組織を取り除き、根管内を清掃・消毒します。その後、根管内に材料を詰めて封鎖し、詰め物や被せ物で歯の機能を回復させます。

痛みへの対応だけでなく、歯を抜かずに使い続けられる状態を目指す治療です。

抜髄・感染根管治療・再根管治療の違い

治療 主にどのような状態に行うか
抜髄(ばつずい) 強い炎症などにより、歯髄を残すことが難しい場合
感染根管治療 歯髄が壊死した歯など、根管内に感染がある場合
再根管治療 過去に根管治療を受けた歯の、清掃・消毒をやり直す場合

感染根管治療は、必ずしも「2回目の治療」という意味ではありません。初めて根管治療をする歯でも、すでに歯髄が壊死して感染していれば、感染根管治療に該当します。

根管治療が必要になる症状は?

次のような症状や所見がある場合、根管治療が必要になることがあります。

  • 何もしていなくても歯がズキズキ痛む
  • 冷たいものや温かいもので、強い痛みが長く続く
  • 噛むと痛む、歯が浮いたように感じる
  • 歯ぐきが腫れる、膿の出口のようなできものがある
  • レントゲンで根の先に病変が見つかる

ただし、これらの症状だけで「神経を取る必要がある」と決まるわけではありません。

痛みがなくても感染している場合がある一方、深いむし歯でも歯髄を残す治療を検討できることがあります。診察や検査によって、歯髄や根の周囲の状態を確認します。

根管治療の成功率は?抜髄と再根管治療で異なります

成功率は、治療前の状態や初回治療・再治療の違い、観察期間、成功の判定基準によって変わります。

代表的な研究では、次のような結果が報告されています。

治療 報告されている成績 研究の条件
抜髄に相当する生活歯の根管治療 91.5% 5年間追跡した研究における歯単位の成績[1]
再根管治療 78.0% 複数の研究をまとめ、厳しい基準で評価した成績[2]
再根管治療 86.4% 治癒に向かう状態も含めて評価した成績[2]

「日本の大臼歯の成功率は30〜40%」とは?

インターネット上で見かけるこの数字の根拠として、須田英明先生の2011年の論文「わが国における歯内療法の現状と課題」がよく引用されています。[3]

この論文では、大学外来で調査した既根管治療歯について、大臼歯の約60〜65%に問題が残った。裏返すと、治癒した割合が約35〜40%ということです。

成功率の数字だけでなく、治療の内容が大切です

須田先生の論文では、

無菌的な処置の原則が十分に守られていないこと

これが、日本の根管治療における課題の一つとして挙げられています。[3]

こうした処置の違いが治療成績に影響している可能性はあります。ただし、異なる研究の数字の差を、すべて治療の質だけで説明することはできません。

根管治療では、細菌の侵入を防ぎ、根管内を清掃・消毒し、治療後に適切に封鎖することを一連の処置として考える必要があります。

藤が丘スマイル歯科が根管治療で大切にしている7つのこと

特定の機器を使うだけで、根管治療が成功するわけではありません。当院では、診査・診断、感染対策、根管内の処置、治療後の封鎖まで、一つひとつの工程を大切にしています。

① ラバーダムなどを用いた防湿・感染対策

ラバーダムは、治療する歯の周囲をシートで覆う方法です。唾液による汚染を抑え、器具の誤飲や洗浄液が口の中へ流れるリスクを減らす役割があります。

当院での使用方針や具体的な防湿方法は、治療前にご説明します。なお、保険診療のすべての症例でラバーダムを使用するわけではありません。

② マイクロスコープなどによる拡大視野

根管は細く、肉眼では確認しにくい部分があります。マイクロスコープなどを活用し、根管の入口や歯の内部を拡大して確認しながら処置を進めます。

▶ 歯科用マイクロスコープの特徴と当院での活用について

③ 器具の洗浄・滅菌管理

根管内の感染を減らす治療では、使用する器具の管理も重要です。器具の種類に応じた洗浄・滅菌管理を行い、治療に使用する器具を準備しています。

④ 根管の形態に合わせた器具の選択

根管内を清掃し、形を整える細い器具を「ファイル」といいます。柔軟性のあるニッケルチタンファイルなどを、根管の形態や状態に合わせて選択します。

⑤ 必要に応じた歯科用CTによる診査

通常のレントゲンだけでは、根の形態や病変の広がりを十分に把握できない場合があります。必要に応じて歯科用CTを撮影し、立体的な情報を診断に役立てます。すべての症例で撮影するわけではありません。

⑥ 根管洗浄

複雑な根管内には、器具だけでは清掃しにくい部分があります。そのため、洗浄液を用いた清掃・消毒を組み合わせます。

▶ 当院の精密根管治療における根管洗浄について

⑦ 必要に応じた隔壁の作製

歯が大きく欠けている場合には、失われた歯の壁を材料で補う「隔壁(かくへき)」を作製します。ラバーダムの装着や仮の詰め物による封鎖を行いやすくするための処置です。

根管内の治療を始める前に、感染対策を行いやすい環境を整えることも大切です。

▶ 根管治療の前に行う、むし歯除去と隔壁について

詳しくは、上記のブログの記事の「隔壁について」をお読みください。

根管治療の流れ|診査から治療後の経過観察まで

段階 主な内容
① 診察・検査 症状、治療歴、レントゲンなどから歯の状態を確認し、治療方針をご説明します。
② 治療の準備 必要に応じて麻酔を行います。再治療では、被せ物や土台などの除去が必要な場合があります。
③ 清掃・消毒 歯髄や根管内の古い材料などを取り除き、器具と洗浄液を使って処置します。
④ 根管充填 根管内の状態を確認し、材料を詰めて封鎖します。
⑤ 歯の修復 残っている歯の量や噛み合わせに合わせて、土台・詰め物・被せ物などで修復します。
⑥ 経過観察 症状やレントゲン上の変化を確認し、治癒の経過を評価します。

痛みがなくなっても、治療が完了したとは限りません。 歯の修復と経過観察まで、予定に沿って通院することが大切です。

根管治療の回数・期間はどのくらい?

通院回数や治療期間は、歯の種類、根管の数や形態、感染の状態、再治療かどうかによって異なります。

特に、古い被せ物や土台の除去が必要な場合や、根管が細く複雑な場合は、処置に時間がかかることがあります。

また、根管内の治療が終わった後にも、歯を修復するための通院が必要です。診察後に、根管治療から詰め物・被せ物が完成するまでの見通しをご説明します。

▶ 根管治療に時間がかかる理由について

根管治療の費用と、保険診療・自費診療の考え方

費用は、治療する歯や処置内容、保険適用の可否によって異なります。根管治療に加えて、検査、土台、詰め物・被せ物などの費用も確認することが大切です。

治療前には、次の点をご確認ください。

  • 根管治療そのものの費用
  • 検査や土台、被せ物などを含めた費用の範囲
  • 通院回数や治療時間の見通し

費用区分だけで治療の質は決まりません

保険診療では診療報酬が定められているため、治療にかける時間や材料・設備の費用に対して、採算の確保が難しい場合があります。こうした背景は、

根管治療に十分な時間を確保するうえでの課題の一つです。

自費診療では、医院ごとに治療時間や使用する機器・材料などを柔軟に設定できます。

「自費なら必ず成功する」「保険では治らない」という意味ではありません。

感染対策や基本的な処置の重要性は、保険・自費を問わず変わりません。

 

ただし、自費診療では質の高い治療を治療時間確保しながら処置ができたり、治療材料を状態に合わせて使用したりできます。

これは治療が成功するためにはとても大切な点でもあります。

根管治療についてよくある質問

Q.根管治療は痛いですか?

必要に応じて局所麻酔を使用し、痛みに配慮して治療します。炎症の状態によっては麻酔が効きにくい場合もあるため、痛みを感じたときは我慢せずにお知らせください。

Q.治療後に痛みが出ても大丈夫ですか?

治療後に、噛んだときの痛みや違和感が出ることがあります。次第に落ち着く場合もありますが、強い痛みや腫れ、症状の悪化がある場合はご連絡ください。

Q.神経を取った歯なのに、なぜ痛むのですか?

歯の内部の歯髄を取り除いても、根の周囲には感覚のある組織が残っています。根の先の炎症や、歯のひび、噛み合わせなどが関係して痛みが出ることがあるため、原因を確認する必要があります。

Q.痛みがなければ、治療しなくてもよいですか?

痛みがないことだけでは、感染の有無や治療の必要性は判断できません。根の先に病変が見つかった場合も、過去の治療時期や以前の画像と比較し、治癒途中かどうかを含めて評価します。

Q.保険診療でもラバーダムやCTを使いますか?

当院の保険診療では、ラバーダムをすべての症例で使用するわけではありません。使用方針は個別にご説明します。

CTは診断上の必要性に応じて検討し、保険適用の可否も含めてご案内します。

Q.抜歯と言われた歯の相談だけでもできますか?

はい、ご相談いただけます。検査結果をもとに、歯を残せる可能性と保存が難しい理由の両方をご説明します。お持ちであれば、これまでの治療内容が分かる資料をご持参ください。

 

横浜市青葉区・藤が丘で、歯を残すための根管治療をご相談ください

歯を残すためには、根の中の状態だけでなく、歯のひび、残っている歯の量、歯周病、治療後の修復まで含めて考えることが大切です。

藤が丘スマイル歯科では、診査・診断をもとに治療の選択肢や見通しをお伝えし、患者さまと一緒に治療方針を考えます。

「以前治療した歯が痛む」

「神経の治療が必要と言われ、不安がある」

「抜歯の前に、歯を残せる可能性を確認したい」

そのような場合は、お気軽にご相談ください。

藤が丘スマイル歯科ご紹介

藤が丘スマイル歯科

横浜市青葉区藤が丘2丁目4-7 M’s building3階

田園都市線「藤が丘駅」から徒歩1分

当院では、患者様の大切な歯をできるだけ残すことを目指し、最新機器と丁寧なカウンセリングで安心して通える歯科医療を提供しています。

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✍執筆者情報

金子賢哉(かねこ けんや)歯科医師

藤が丘スマイル歯科 院長

日本歯周病学会 会員

日本接着歯学会 会員

日本小児口腔発達学会 会員

日本口育協会 口育士資格

日本歯科大学 卒業

※本記事は歯科医師である筆者の臨床経験および文献に基づき作成しています。

参考文献・参考情報

[1]Ricucci D, et al. A prospective cohort study of endodontic treatments of 1,369 root canals: results after 5 years. 2011.
論文を見る

[2]Sabeti M, et al. Outcome of Contemporary Nonsurgical Endodontic Retreatment: A Systematic Review of Randomized Controlled Trials and Cohort Studies. 2024.
論文を見る

[3]須田英明.わが国における歯内療法の現状と課題.日本歯内療法学会雑誌.2011;32(1):1–10.
論文を見る

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