今回のテーマは。
” 根管治療”
についてお伝えします。
根管治療はなぜ時間がかかるの?忙しいママにも分かりやすく解説!
「歯の神経を取る治療って、なんで何回も通うの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
特に子育てや仕事で忙しい30〜40代の女性にとって、何度も通院するのは大変なこと。
この記事では、根管治療が時間のかかる理由や、当院で行っている効率的かつ精密な治療方法について、わかりやすくご紹介します。
根管治療ってどんな治療?
根管治療(こんかんちりょう)は、虫歯が歯の神経まで達してしまった場合に行う「歯の中の神経(根管)をきれいにする治療」です。
歯の根の中はとても細く複雑で、汚れや細菌をしっかり取り除かないと、再感染や痛みの再発につながることがあります。
根管治療が時間がかかる3つの理由
1. 歯の中はとても複雑
歯の根の中は人によって形が異なり、曲がっていたり枝分かれしていることも。
見えにくい部分までしっかり処置するには時間と丁寧さが不可欠です。
2. 感染を完全に除去する必要がある
中途半端な処置では細菌が残り、痛みや再発の原因になってしまいます。ですので、感染源を、ひ完全に除去するのに時間がかかってしまいまふ。
治療を途中でやめると、さらに悪化して抜歯が必要になることもあります。
3. 根管の中を何度も消毒・洗浄
1回で終わらないのは、細菌を完全に取り除くために複数回にわたって消毒・洗浄する必要があるからです。感染の度合いによっては3回以上かかることもあります。
通院回数が多いことのデメリット
● 時間的負担
毎週のように歯医者に通うのは大変
● 精神的ストレス
治療中の違和感や痛みが続くと不安に
● 経済的負担
保険適用とはいえ複数回通うことで費用もかさむ
でも、しっかり最後まで治療を受けることが、歯を残すための近道です。
当院では、精密かつ効率的な治療を実施しています!
藤が丘スマイル歯科では、以下のような最新設備と技術を導入し、治療の精度と効率の両立を目指しています。
当院の治療のこだわり
● 拡大視野下での治療
肉眼では見えない部分まで確認できるため、より精密に処置できます。
● ラバーダム防湿の使用
治療中に唾液や細菌が入るのを防ぐことで、再感染のリスクを大幅に低減できます。
● ニッケルチタンファイルの活用
従来の器具よりもしなやかで効率的。複雑な根管にも対応しやすく、処置時間の短縮にもつながります。
そもそも根管治療の成功率ってどうなのか?
日本の根管治療、成功率はどれくらい?
根管治療の成功率は、治療の質によって大きく変わると言われています。
日本における平均的な成功率は50%未満とされています。
一方で、拡大視野下でのラバーダム防湿、ニッケルチタンファイルなどを活用した精密根管治療では、80〜90%以上の成功率を示す研究もあります。
この差の原因は、
- 肉眼での処置による感染残存リスク
- ラバーダム未使用による再感染
- 通院中断・十分な仮封がされていない
などが挙げられます。
注意すべき根管治療のサイン
こんな根管治療、注意が必要です!
根管治療は確かに時間がかかる処置ですが、「どれだけ時間がかかっても当たり前」というわけではありません。
もし、以下のような状況が続いている場合は、一度専門的なセカンドオピニオンを検討するのも大切です。
● 1ヶ月以上根管治療が続いてる
根管治療は通常、1-3回程度で完了するのが一般的です。
それ以上かかっている場合、感染が治っていない、処置が十分でない、仮封の劣化などの可能性があります。
⇒状態によれば即日根充という、根管治療したひに
● 10回以上通っている
症例によっては長引くこともありますが、10回以上かかるのは異常なケースが多いです。
「毎回少しずつしか進まない」「説明が不十分」などの状況があれば注意が必要です。
● 毎回の治療が10分程度で終了
根管治療は本来、拡大視野で丁寧に清掃・消毒・拡大・仮封を行うべき繊細な処置です。
短時間で終わる場合、処置の精度や消毒の徹底に問題がある可能性があります。
● 明確な説明がない
「なぜこんなに通うのか」「治療の進捗はどうか」などの説明がないときは、患者側が状況を把握できず不安になります。納得できないときは、他院での相談も選択肢です。
● 歯がほとんどない状態で根管治療をする
歯がない状態で根管治療をすることは治療を長くする大きなポイントとなります。
根管治療は1回で終わることが少なく、治療の合間に感染をさせないように歯の内部をしっかり密閉しておくために仮の蓋が必要になります。
↑書籍GPのエンド、専門医のエンドから引用
このような仮蓋(白い部分)が必要になります。
しかし、根管治療をする際はすでに歯がないことが多いです。
そんな時に大切になるのが【隔壁】になります。
隔壁とは
隔壁(かくへき)=仮封材で歯をしっかり密閉する処置は、根管治療中の再感染を防ぐために非常に重要なステップです。
このように歯がない状態でも、壁を作ってあげることで治療の精度は変わってきます。
● なぜ隔壁が必要なの?
治療中の歯の内部(根管)は、とてもデリケートで感染しやすい状態にあります。
仮封材でしっかり密閉しないと、唾液や細菌が入り込み、せっかくの処置が台無しになることがあります。
● 隔壁が不十分だとどうなる?
消毒した根管内に再び細菌が入ることで、治療のやり直しが必要になったり、根の先に膿がたまって腫れや痛みが出ることも。
場合によっては抜歯に至るリスクもあります。
簡単に言えば、「治療途中の歯を守るための仮のバリア」
これがないと治療の成功率が格段にアップします。
治療の手順について
①虫歯を徹底的に除去
⇧これが何よりも大切です!
②ラバーダム防湿(必要に応じて)
*残ってる歯が少ない場合には簡易的な防湿になることがあります。
③隔壁
レジン系の材料を使い、歯の内部を密閉する“壁”を形成します。
④根管治療
⑤仮蓋
隔壁がないと生じる問題
● 隔壁がないとラバーダムが固定できない
ラバーダム防湿は、歯にゴムのシートをぴったり固定することで、唾液や細菌の侵入を防ぐ装置です。
しかし、歯が削られて壁(隔壁)がない状態だと、ラバーダムを正しく固定することができません。
その結果、唾液がわずかな隙間から入り込み、せっかく消毒した根管が再び汚染されてしまうリスクがあります。
● 仮封材がしっかり詰められない
隔壁がしっかりしていないと、仮封材(仮の蓋)も安定せず、浮いたり外れたりしてしまうことがあります。
こうなると治療中の歯が無防備な状態に晒され、細菌の再侵入→再感染→再治療という悪循環に…。
仮の蓋が4mmの高さがないと感染してしまいます。
隔壁は、見えないけれど “成功のカギ”
根管治療において、「目に見えない部分こそ、丁寧に」「準備がすべて」と言われるほど、隔壁は重要です。
- 拡大視野下での精密な処置
- ラバーダム防湿で再感染リスクを低減
- ニッケルチタンファイルによる効率的な根管清掃
- 隔壁処置をしてからの根管治療
これらを組み合わせ、できるだけ少ない通院回数で、確実な治療完了を目指せます。
無駄に長引くことなく、患者様の時間と歯の未来を守る治療を心がけています。
治療に時間がかかるのは
原理原則を守らずに治療をしているからです。
時間がかかって治療をしていると単に感染経路を拡大しているだけに過ぎないと言っても過言ではありません。
成功率の違い
「精密」・「可視化」・「無菌」の3つのポイントを抑えた精密根管治療を実施すると、治療成功率は91.4%であると報告されています。
しかし、通常の根管治療を受けた歯は50%未満の成功率しかありません。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 根管治療は何回くらい通う必要がありますか?
A. 症例によりますが、通常1〜3回程度の通院が必要です。
炎症が強い場合や歯の形が複雑な場合には、さらに回数がかかることもあります。当院ではなるべく少ない回数で終えられるよう、精密機器を活用して効率的な治療を心がけています。
Q2. 途中で治療をやめたらどうなりますか?
A. 痛みがなくなっても根の中に細菌が残っている状態で放置すると、再び激しい痛みが出たり、膿がたまって腫れたりする可能性があります。最悪の場合は抜歯が必要になることもあるため、最後まで通院を継続することがとても大切です。
Q3. 痛みはどれくらいありますか?
A. 麻酔を使うので治療中の痛みはほとんどありません。
ただし、治療後にズーンとした違和感や痛みが数日続くこともあります。痛み止めの処方やケア方法もご案内しますのでご安心ください。
Q4. 他の医院で「抜歯」と言われたけど、歯は残せますか?
A. 精密な根管治療によって、他院で抜歯と診断された歯を残せるケースもあります。
当院では可能な限り歯を残す治療を行っています。お気軽にご相談ください。
Q5. 根管治療後はどんなケアが必要ですか?
A. 一度治療が終わった歯でも、日常の歯磨きや定期的なメンテナンスがとても重要です。
根の中は再発しやすいため、当院では治療後も継続的なチェックとクリーニングをご提案しています。
いつも最後まで見ていただきありがとうございます!
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根管治療は確かに時間がかかりますが、「一生自分の歯で噛む」ための大切なステップです。気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください!
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